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2020年に読んだ本「私のベスト3」第2位

投稿日:2020年12月24日 更新日:

菊池清『夜泣きが止まる本』(風鳴舎)1400円

 この本はスゴイですよ!

 絶対「買い」ですね。

 高校生以上は「男女問わず」読むべきです。

 家に2冊あってもいいでしょう。

 旦那さんに1冊持たせておいてください!

 本の「折り目」は、64カ所付きました。

 「1/3が折り目」という感じです。

 必要感のある方は、多分購入されると思うので、解説は最小限にします。(^^)/

 目 次
1.夜泣き外来
2.母親を「助ける」視点
3.「世界」を理解する

1.夜泣き外来

 まずですね。肩書がすごいです。

日本初の「夜泣き外来」

 「夜泣き」の専門医です。

 私はオンラインで受講したことがあるのですが、その知識がすごいのです。

 「夜泣き」に関する世界中の論文をもとに科学的根拠を示しながらわかりますく、教えてくださるのです。

 そして、「夜泣き」に関するこだわりがハンパない!

 「おお!ここまで書くのか!」という感動の連続です。

 ひとつお見せしましょう。

眠っている間、人は意識を失い、体を動かすことができず、無防備な状態になります。考えてみれば、睡眠は非常に危うい状態です。しかし、いかなる時代であっても、いかなる環境であっても、人類は睡眠を捨てることができませんでした。それは、人が人らしくあるために、睡眠が必要だったからです。睡眠は、脳を持つ生物にだけ存在するもので、脳が高度に発達するほど必要性が増す生理現象です。脳を作り、育て、守るために、脳をうまく働かせるために、脳自身が脳のために脳を眠らせます。この大切な無防備な眠りを得るために、人類は安全で安心できる寝床の確保に努めてきました。寝るための専用スペースを安全快適にする事は、子育てをする上で大切なことの1つです。(112ページ)

 これは「寝床の確保」が如何に重要かという話ですが、本の中ではその具体的な確保の仕方が書かれています。ここまでやったら「夜泣き虫」は退散するだろうというくらい、完璧な「寝床の確保」が書かれています。詳しくは本書をお読み下さい。

2.母親を「助ける」視点

(1)夜泣きに関する「こだわり」がハンパない!

 これが第一の特長でした。

 二つ目の特長はこれです。

(2)母親を「助ける」視点が盛り込まれている。

 たとえば、夜間断乳の時です。

夜間は父親が添い寝をして、子どもの対応はすべて父親がやり、母親には別室で過ごしてもらう。

 そのために、「父親の職場の理解」も重要になるというわけです。

 赤ちゃんの入浴を父親が担当する場合がよくありますよね。

 この本では、

赤ちゃんの入浴は19時まで

ということが書いてあります。

 ですから、お父さんが入浴させるなら帰宅時刻を考えなければいけませんね。

 他にも、こんなことが書いてあります。

ひどい夜泣き(乳幼児慢性不眠障害)があるために、母親、家族も不眠症になり、ふとしたことで母親が涙する、涙が止まらなくなる、子供と関わる気力を持つことができない、パートナーとの口論が増えた、疲弊した、虐待を疑われた、といったことが起きています。親が育てにくさを感じてしまうがために、幼児期に非常に重要な、子供との愛着形成がうまくいかないといった重大な事態を招くことにもつながりかねません。(26ページ)

夜泣きは、誰かが悪いわけではありません。大人でも、枕が変わっただけで眠れなくなることもあります。乳幼児は、自分一人で処理できないので、母親を巻き込んで辛い状態に陥ってしまうのです。眠れなくて疲れた状態では、良い考えは思い浮かびません。大切な我が子と自分自身のために、多くの人から知恵をいただきましょう。パートナーや祖父母の助けだけでなく、行政の仕組みを大いに利用しましょう。(145ページ)

3.「世界」を理解する

 最後に、三つ目の特長を紹介して終わります。

 これは「夜泣き」だけにかかわらず「子育て全般」に言えることだと思います。

(3)乳幼児の「世界」を理解すること!

 こういう場面を見たことがありませんか?

1歳の子供でも、できることがあると誇らしげな様子や満足そうな様子を見せる事はご存知だと思います。そして、できたことを周囲が認めると、嬉しそうな様子を見せます。(29ページ)

 こんな場面も!

一方できないことがあったりすると、2歳くらいになると、できないことをごまかすような行動する子がいることもご存知だと思います。おそらく、その子のプライドが傷つくのでしょう。(30ページ)

 これは「1~2歳の子どもでも自尊心がある」ということを示しています。

 そういう理解ができずに、「子どもをバカにしたり」「他の子と比べたり」するのはよくないという戒めです。

 あと二つ紹介します。

子どもでは、自らの体調不良を認識する力やそのことを伝える力が不十分なため、大人から見て気になることや困ったことが増え、育てにくさを感じる原因になっている場合があります。(89ページ)

 この理解も大切です。

 具合が悪くても表現できないんですよね。泣くしかない。

 「伝える力が不十分」という理解は非常に大切です。

 また、「理解する力」も未発達です。

幼い子どもは、自らの感覚を通して、自分の周囲で起こっていることを理解しています。感覚の中でも、触覚や視覚が特に重要です。そのため、大切な事は、見せて、触れさせて、理解させることです。(111ページ)

 言葉で「寝なさい!」と言っても通じません。

「寝なさい」というのではなく、「あ、寝るんだな!」という理解を助けてあげることが必要になります。

 念のために書き添えますが、怒ったように「寝なさい!」と言うと、意味は理解できなくても感情は伝わります。不安になります。

 逆に、優しい口調で「寝る時間だよ」と言葉で教えるのはありです。安心という感情が伝わるのと同時に言葉の理解が自然に進みます。

子どもに眠る時刻が来たことを理解させるためには、目で見て、知ることができ、肌で触れて、確かめることができる「寝るための専用スペース」を準備しなければなりません。間取りの関係で寝室が準備できなければ、布団を敷いた場所が「寝るための専用場所」であることを示すだけでも充分です。(111ページ)

 「子育て」って、そういう工夫のくり返しですよね。

 子育ては「専門職」だと思います。

 知っておくべき知識、経験しておくべきスキルがあります。

 そういった観点からこの本は、高校生以上、男女問わず、読んで欲しいなと思いました。

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