1歳半~6歳(幼児期) 6~12歳(児童期) 正しい叱り方

講座28「普通の子」ってどんな子?

投稿日:2020年7月20日 更新日:

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考えたことがありますか?「普通の子」ってどんな子か?

「そんな定義なんてあるの?」って感じですよね。

でも、私は発見したのです!

どんな子を「普通の子」と呼ぶべきか。

1000冊以上の育児書を読んで、

「これこそ必要だ!」と考えた定義です。

泣きたいときに泣ける子

これです!

逆を考えればわかります。

泣きたいときに泣けない子

泣きたいときに泣けない子はどんな子か。

それは、我慢をしている子です。

なぜ、我慢をしているのか。

そこが大事です。

子どもが泣きたいときといのは、「痛いとき」や「悲しいとき」ですよね。

まったく自然ならば、痛くて泣きたいわけですから泣くのが自然です。

悲しくて泣きたいわけですから、泣くのが自然です。

それが自然なのに「泣けない」というのは、

泣きたいこと以上に何かの力が働いているということです。

防衛反応

これが働いているのです。

自分を守る力です。

わかりやすい例をあげましょう。

「泣いたら怒られる」

そういう考えが浮かんだら、子どもは泣かずに我慢します。

本当は泣きたいんだけど、ここで泣いたら絶対怒られる。

本能的に自分を守るわけです。

これが防衛反応です。

叱り過ぎると、この防衛反応が出ます。

もうひとつ。

今度はわかりにくい例です。

親が言うから。親が心配するから。

このときも、子どもは泣かずに我慢します。

本当は泣きたい自分がいるはずなのに、それを表に出しません。

親のいう通りにしなくちゃとか、

親に心配かけちゃいけない。

そういう風に考えて我慢するのも防衛反応なんです。

子どもにとって「親」というのは生きるために必要なんです。

子どもは本能的に「生きよう」とします。

こんな風に言ってしまうと非常に残念な感じに聞こえますが、

親との関係は、子どもが生きるために大切なことなのです。

親との関係が悪いと、生きられなくなる可能性が出てくることを

本能が知っているのです。

だから、「親が言うから」も「親が心配するから」も防衛反応なのです。

さて、どうでしょう。

ここまでの話から、

泣きたいときに泣けない子

が、どんな子か見えてきましたか?

ひとつは、怒られることを怖がる子です。

このタイプの子は、3F(暴力・逃走・フリーズ)という

いわゆる「悪い子」への道に進みやすくなります。

どうしてかというと、

「自分で判断する」「自分をコントロールする」

という脳の健全な発達を邪魔するからです。

もうひとつは、親のいうことをききすぎる「よい子」タイプです。

これも同じです。

「自分で判断する」「自分をコントロールする」

という脳の健全な発達を邪魔するからです。

だから「挫折に弱い」というお話を以前の講座でしましたよね。

ということで、

泣きたいときに泣けない子

というのは、発達上の危険信号なのです。

さあ、ここでやっと最初のテーマに戻ってきました。

「普通の子」ってどんな子?

というテーマです。

答えはいたってシンプルです。

「悪い子」でも「よい子」でもないのが「普通の子」です。

それを別な言葉で表現したのが、

泣きたいときに泣ける子

です。

どうですか?

納得いきましたか?

「納得できない!」という方は、こういう風に考えてみてください。

子どもらしく育っている子

これが、私の考える「普通の子」です。

講座28「普通の子」ってどんな?

YouTubeラジオ「子育てwin3」でした。

※この講座では次の著書を参考にしました。

大河原美以『ちゃんと泣ける子に育てよう』

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