講座353 詩「愛し続けていること」
いつかあなたも
母親に言えないことを
考えたり、したりするでしょう
その時は思い出してください
あなたの母親も
子供には言えないことを
ずいぶんしました
作ったばかりの離乳食をひっくり返されて
何もわからないあなたの細い腕を
思わず叩いたこともありました
あなたは驚いた目で私をみつめ
小さな手を
不安そうにもぞもぞさせていました
夜中、泣きやまないあなたを
布団の上にほったらかして
ため息をつきながら
ながめていたこともありました
あなたはぬくもりを求め
いつまでも涙を流していました
私は母親として 自分をはずかしいと思いました
だけど、苦しみにつぶされることはなかった
それは、小さなあなたが
私を愛し続けてくれたからです
だからもしいつか
あなたが母親に言えないことを
考えたり、したりして
つらい思いをすることがあったら
思い出してください
あなたに愛され続けて救われた私が
いつまでもあなたを
愛し続けていることを
詩「愛し続けていること」(作・小野省子)
朝から泣いてしまいました。子供を持ってはじめて、無償の愛を子供から教わったと感じています。そして、私自身も記憶にありませんが、母親に無償の愛を与えていたのだと。そう考えると、自尊心が湧いてきます。
切ないですよね。
それで許されるのか。
みんな同じだから、そんなものなのか。
答えは分かりませんが、
少しずつ、次の世代には、
この思いをやわらげてあげたいと思います。
明日朝起きたら
ぎゅーってしてあげたいです。
(^^)