講座336 2~3ヵ月目・おもちゃに触る

このイラストは「ガラガラ」ですが、ガラガラというのは「つかむ」が出来るようになってからのおもちゃです。

「つかむ」は結構難しい動きです。

「つかむ」の前に「触る(さわる)」があります。

今回は「触る」を解説します。

まずは動画をご覧ください。

動画の中には「注視」とか「畳語」とか「成功体験」など、これまでに出て来た行動が様々出て来ます。

多分、皆さんは赤ちゃんの行動や養育者の行動をかなり読み取れるようになっていると思います。

いつもより長く撮影してみました。

ぜひ、読み取ってみてください。

1.3ヵ月目の格差

天井を見るだけの世界から横を向く世界へ。

それだけでのことで、赤ちゃんの見る世界は劇的に広がります。

ただし、そこには大人の理解と支援が必要です。

(1)視力が弱い → 見える範囲で何かを見せる工夫

(2)手指はまだ自由に動かすことができない → 届く範囲で何かを置く工夫

(3)   〃   → 偶然に任せるだけでなく、支援して触れさせる

(4)そして、それらの行為を「実況中継」してあげる

養育者がすべきことはこんなにも増えます。

つまり、

放置されて育った場合と

工夫してもらって育った場合とでは

刺激の量が大きく違って来るわけです。

これが最初の3カ月間の格差です。

2.遊びの大切さ

上記(1)~(4)の視点でもう一度動画をご覧になると、きっとその意味が理解できると思います。

赤ちゃんの天敵は退屈と無視です。

赤ちゃんが起きている時間は貴重です。

赤ちゃんの世界は見える世界が限られています。

それでいて、脳の神経細胞(ニューロン)は誕生から数か月間で激減します。

1歳になるまでに9割無くなるといった感じです。

①生きるために必要のない細胞は消失させる
②生き残った神経細胞同士のつながり(ネットワーク)は増加させる

これが脳の仕組みです。

そう考えると、

(1)赤ちゃんと遊ぶ時間

(2)赤ちゃんに遊ばせる工夫

この2つはとても大切です。

これも「つむちゃんのお母さん」に教えていただいたおもちゃです。
大活躍です!

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水野 正司

子育て応援クリエイター:「人によし!」「自分によし!」「世の中によし!」の【win-win-win】になる活動を創造しています。

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2件のフィードバック

  1. タミー より:

    動画で、水野先生が青色のおもちゃを紹介し、赤ちゃんがそれに応じて触っていることに驚きました。
    脳の神経細胞(ニューロン)は誕生から数か月間で激減することを知り、驚きました。
    こちらの支援次第で、首が座る前の赤ちゃんも、たくさん学べることを勉強しました。

    • 水野 正司 より:

      首が座るのは5ヵ月前後ですね。
      ずりばいが6月前後。
      子育てが一番大変なのはずりばいの頃まででしょうね。
      なぜならずいばいができるようになると自分から刺激を求めて移動するようになるからです。
      それまでは養育者が積極的に工夫して刺激を入れる必要があるからです。
      ずりばいが始まって赤ちゃんの一人遊びが増えるとお母さんの孤立感もほんの少しやわらぎます。

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