講座278 想像以上!双子育児!
今回は、双子育児の実態に迫ってみたいと思います!
2.Lさんの双子対策
3.本田さんの双子対策
4.まとめ
1.「双子育児」の大変さ
「キッズライン」に、実際に双子育児を経験された方(Aさんとします)の記事がありましたので拾ってみます。
(1)授乳回数が2倍!?
Aさんによると、1人が欲しがっても、もう1人が欲しがらないという場合もあるそうです。
その場合、授乳のタイミングがずれてしまい、ほぼ1日授乳をしているということも!
ということは夜中の授乳が2倍!?
一人だと、9時、12時、3時、6時だったとして、
もう一人が、10時、1時、4時、7時だったら!
ちょっと待ってください!
お母さんの体が心配です!
(2)夜泣きも2倍!?
同時に泣くのもストレスになりそうですが、実際はどうなんでしょう?
Aさん:不思議なもので1人が泣いてあやされていると、もう1人はぐずりながらも一旦泣き止みます。そしてはじめにぐずった子どもが泣きやんで落ち着くと、もう1人が泣き出すのです。
これを夜通し繰り返すため、ママはほとんど眠ることができません。
ちょっと待ってください!
ということは、授乳で夜中に2倍起きて、夜泣きでも2倍!?
双子育児を母親一人でやるのは無理なんじゃないでしょうか?
(3)出費も2倍!
Aさん:例えば、おむつ。新生児の時期は頻回に交換するため、おむつはあっという間になくなります。三日で1パックなくなるなんていうこともあります。
おむつ以外にも、粉ミルク、衣類や下着類、食べ物、おもちゃなど何でも2倍かかりそう。
(4)外出が大変!
外出するとなると、まず準備が必要ですよね。
出かける前に授乳をしたり、おむつを取り替えたり。
その準備も2倍ですし、当然なが外出先でも大変なことがいっぱいありそうです。
Aさん:荷物も2倍近くあるので少しの距離を出かけるだけでも相当な荷物になります。双子の移動手段であるベビーカーは、今は縦型や横型など種類は豊富ではありますが、いざ街に出ると通れないところがあったり、乗り物に乗れないなどで、移動手段にも制限が出てきます。さらに、外出先でもおむつ替えや授乳は2人分しなければならず、せっかく外に出たのに、ほとんどが授乳室とおむつ替えをして帰ってきた…なんていうこともしばしば。
(5)1人が病気をしたら…
Aさん:1人の子どもが病気をしたら、どんなに感染しないように気をつけていても、あっという間にもう1人の子どもに感染してしまうことが多いです。また、はじめに病気をした子どもが一旦は回復しても、もう1人の子どもからまたもらってしまい、結局2人交互に病気をしていて、気が付いたら1か月近く療養しているなんていうこともあります。双子の病気が完治すると、ママが看病疲れから病気に感染してしまったということも少なくありません。
きっと私には想像できない大変なことがまだまだあると思います。
双子の育児についても勉強してみなければと思いました。
2.Lさんの双子対策
次は『つかれない家族』という本の中に出て来る「双子育児」をしているLさんの工夫を紹介します。
双子対策① 睡眠不足は「ねんトレ」で!
「ねんトレ」すなわち「ねんねトレーニング」ですね。
簡単に説明しますと、「赤ちゃんには一人で眠る力が備わっている」という考え方に基づいて、親子別々で寝られるようにしていくトレーニングということでしょうか。
アメリカの「ファーバーメソッド」とか、イギリスの「ジーナ式」など様々な方法があるようですが、誤解を恐れずザックリ言いますと「欧米式の子育て」ということです。
日本には日本式の子育てがあるわけですが、双子育児の大変さを考えたら世界中の知恵を集めて対応しなければ母親の体がもたないですよね。
Lさんはイギリス人のご主人と4人の男の子、2人の女の子(双子)という大家族です。
Lさんの「ねんトレ」を簡単に説明しますと、
①生まれてすぐは同じ部屋で寝る(赤ちゃんはベビーベッド)
②半年経ったら赤ちゃんを別の部屋で寝かせる(そのため半年で卒乳させる)
当然、トレーニングの最初は泣きますが、泣いても来ないと分かると一人で眠るようになるそうです。
まさに「欧米式」ですね。
これだと双子の場合でも睡眠不足になりませんよね。
でも、日本のどこかには他にも工夫がありそうな気がしますので、まだまだ勉強してみたいと思います。
双子対策② 家事や育児に手を抜く!
「手抜き」と言ってもLさんにとっては当たり前のことで罪悪感はないはずです。
①イギリス人は家事と育児を妻と夫が平等に分担する
②イギリスでは火を使って料理するのは一日一回だけ
③「お手伝いさん」や「ベビーシッター」を頼むこともある
文化の違いを感じますが、これだとかなり楽になりますね。
3.本田さんの双子対策
次は先程の本から日本の家族の例です。
富山県に住む本田さん夫婦。4歳の女の子と1歳の双子の女の子がいます。
本田さんの子育てで目を引くのはこれです。
双子対策③ 便利グッズを使う!
こんなのがあるんですね!
ハンズフリー授乳クッション(哺乳瓶を固定して赤ちゃんが一人で飲める)
これだと二人同時にミルクが飲めますね。
育児をするのは様々な情報を知っておかねばならないという典型ですね。
双子対策④ 「完璧を目指してはいけない」という考え方
実はこの方、「ボンベイ」という名前で「死なせない育児」という育児法を発信しているインスタグラマーでフォロワーが10万人もいるそうです。
「死なせない育児」というフレーズは刺激的ですが、要するに「無理をしない」「完璧を目指さない」「罪悪感を持たない」「目標を低めに設定する」という考え方なんです。
「ミルクをあげながら必ず目を合わせなくてもいい」
「泣くのはお母さんのせいじゃない。赤ちゃんは泣くもの」
「テレビもYouTubeもおしゃぶりも泣きやむなら何でもOK!」
「周りの理想論は聞き流していい!」
なかなか過激ですね。
でも、こういう考え方も必要ですよね。
苦しんで目を合わせているようなら、何か違いますよね。
無理してテレビを見ないようにしているなら、お母さんも元気もなくなるでしょう。
大切なのは、お母さんが明るく元気なことだと思います。
完璧を目指すお母さんも、それが楽しくて、生き生きするならいいと思いますし、
それがつらいものなら、無理してやるべきじゃないと思います。
実際、ボンベイさんも次のように主張されています。
「力を抜くときは抜いて、こだわりたいポイントはしっかり育児をする」
その背景には「明るく、楽しく育児をする」という前提があるようです。
ボンベイさんは本も出していますので、興味のあるかたは読んでみてください。
4.まとめ
今回は「双子育児」という切り口から育児の工夫について紹介してみました。
調べてみて思ったのは、次のことです。
(1)日本の育児をもっと発展させたい
日本には日本のいい所もあります。
それを守りつつ、外国の育児や家族のあり方のいい所も取り入れて、
さらに育てやすい環境を作れるんじゃないかと思いました。
そういうことができる時代ですし、
少子高齢社会を乗り越えるには「子育ての質」を上げなければなりませんので、
現在の子育ての仕方で満足していてはダメだと思いました。
(2)日本の子育ての大変さを多くの日本人に知らせたい
そのためには「双子育児」の体験談が役に立つと思いました。
そこに情報が凝縮されているような気がします。
そして、子育ての楽しさや喜びというのも、双子育児ならではのものがあるはずです。
その楽しさや喜びも、育児本来の楽しさや喜びなんじゃないかと思っています。
その家庭のスタイルに合わせて楽な育児ができればいいと思います。
楽ってらくとも読みますが、たのしいとも読みますから、楽しければそれが1番なのではないかな?
頼るべき場所や人がたくさんある・いるということが私の理想です!
子育てを「楽しい」と思える人が増える社会にしたいですね。
明確な指針をありがとうございます。
古来、人は集団で子育てしていたと聞きます。ミルクが無かった頃はもらい乳をしていたとか。だから、年配の方は母乳かミルクか聞いてくるとも。
今の時代に合う乳母がいたらなぁと、、、そんな風に感じました。
今でも集団で子育てをしている部族がアフリカにいたような気がします。
それが原点ですよね。
でも日本社会は孤立化しているので実情に合った助け合う仕組みが必要ですよね。
それをつくっていきたいと思います!
そういえば、私は母乳がよく出たので、誰かにあげたいなぁと、頭をよぎったことを思い出しました。
御無沙汰しています。浅尾です。
水野さんのこのメルマガ、毎回読んでいます。
産後ケア事業については、三笠市は本格的に取り組んでいないので、6月の議会で質問し、流れを作っていく予定です。
担当者にも、このメルマガを紹介しています。
今、質問原稿を作成中です。
妻や妻の友人に産後ケアについて、このメルマガも紹介していろいろ聞いて話題にしています。妻の友人が「ハンズフリー授乳クッション」と同じように、タオルで作って、自分の子どもが一人で哺乳瓶を吸えるようにしたと話していました。
6/15 浅尾三吉
そうでしたか!
ありがとうございます。
産後ケア、とても大切だと思います。
なのに国は、「子育て支援=お金のばらまき」。
地方行政は、「横並びで最低限の法律通り」。
社会の実態に合わせた工夫がなされていないと感じております。
私もやれることをやっていきます!
ご報告お待ちしてます!(^^)/