講座259 ブックスタートは0歳児から!
今回は「新発見」の2つ目です。
私は「読み聞かせ」ってもっと後からだと思っていました。
0歳3ヵ月くらいからかな? くらい。
でも、一応ためしてみようと思って、
生後2週目に一冊読んであげました。
そしたらナント!
集中して見ているではないですか!
明らかに凝視しています。
そして、全ページ読みました。
今回はこの出来事を解説してみます。
1.目と脳をはぐくむ
使った絵本はSassyの『ニコニコ』です。
この本のカバーには次のように書かれています。
あかちゃんの目と脳をはぐくむ
本の裏に次のように書かれています。
左右対称の線、白と黒や赤などのコントラストの強い模様は、赤ちゃんが大好き。
低月齢の赤ちゃんには、目の正面20cm~30cmのところでみせると、
焦点が合いやすいので効果的です。
なるほど!
「左右対称」とか「強い模様」などの工夫があるのですね。
これが「目(視覚)」に対する工夫というわけです。
説明は次のように続きます。
さらに、赤ちゃんが楽しくなる言葉もたくさん!
ぜひ声に出してやりとりを楽しんでください。
0歳から、初めて目にするのにぴったりの絵本です。
「赤ちゃんが楽しくなる言葉」って何でしょう?
本の中には次のような言葉が出て来ます。
「ぽん ぽん ぽん」
「ででん」
「ぶん ぶん ぶーん」
なるほど。こういう言葉(音)なんですね。
絵を見せながら、こうした言葉で、「やりとり」をする。
それが「脳」を刺激するということですね。
2.追視=好奇心
今度は本に付いている帯の言葉に注目してみましょう。
人の顔、水玉、しま模様は赤ちゃんの好奇心をわしづかみ!
「好奇心」というキーワードが出てきました。
「なんだろう?」と思って絵本を見るんでしょうね。
逆もあり得ます。
絵本を見ることによって「なんだろう?」と思う意識が働く。
これが「好奇心を育てる」ということでしょう。
だとすれば幼児期・児童期へ向けての超重要な財産になりますね。
この本の推薦者であるお茶の水大学の榊原洋一氏について検索してみましょう。
【検索】お茶の水大学 榊原洋一 好奇心 赤ちゃん
すると、次のキーワードにぶつかります。
追視(ついし)
目で追いかけることですね。
目の前に見えたモノを追いかける「追視」は、生まれたばかりでもできますが、まだとてもゆっくり。それが、1ヶ月、2ヶ月と月日を追うごとに少しずつスピードアップ。2ヶ月半くらいになると、かなり速い追視ができるようになります。これはものすごいことです。情報を積極的に収集しようとする強い好奇心の現れなのです。Dr.サカキハラの「追視の、ここがすごい」
追視の速度が発達すること、
速度の発達=好奇心の強さ
なるほど!
こんな風に考えることができるわけですね。
絵本は奥が深い!