講座569 運動神経を発達させる「36の基本動作」

さあ、自由時間が始まりましたよ!
子どもたちはホールに出て様々な遊びを始めます。
お店屋さんごっこを始めた女の子たちがいます。
鬼ごっこのようなことをしている男の子たちがいます。
肋木の上に上ってそれを見ている子もいます。
それぞれ自由に遊んでいます。

でも、あれあれ?
ホールの中央に先生が跳び箱を出して来ましたよ!
ただの自由時間じゃないんですね!
でも、跳び箱って小学校の体育の授業でやるんじゃないのかな?
どうして幼稚園で跳び箱なの?

実はこれ、跳び箱を跳び越す「開脚跳び」が目的ではなくて、「跳び箱遊び」という活動なんです。
「運動神経がよくなる36の基本動作」って知ってますか?
「幼児期における運動・遊びの在り方に関する指針」という文部科学省の指針にある動作のことで、
「まわる」「おきる」「ぶらさがる」「すべる」とか、36種類の動きを幼児期に経験させましょうという指針なんです。

私たちの幼稚園ではこの指針を廊下に掲示して、できるだけ様々な「動き」を経験させるようにしています。
もちろん「遊び」を通してです。
でも、ただ自由に遊ばせているだけでは経験できない動きもありますよね。
そこで、自由な遊びの中で、様々な動きが経験できる環境を意図的に設定しているのです。
その一つが「跳び箱遊び」というわけです。
自由遊びの時間ですから、跳び箱で遊んでみたい子どもたちが集まって来ます。
先生は跳び箱を設置するだけではなく、そばについて補助をしてあげたり、声をかけてほめてあげたりします。
もちろん、危険防止の役目もあります。

遊び方は様々です。
跳び箱らしく手をついて跳び越そうとする子もいれば、
跳び箱の上に乗って、降りる時にジャンプするだけの子もいます。
「遊び」ですから、それでいいのです。
でも、こうして様々な「動き」を経験することが大切なのです。
なぜなら、幼児期のこうした経験が運動神経を発達させるからです。
また、「跳び箱遊び」の経験は小学校に上がった時の体育の授業につながっていきます。
「遊び」として「跳び箱」を経験しておくことは子どもたちの財産になるわけです。
ちなみに、この36の基本動作を提唱された中村和彦教授は「パプリカ」という曲のダンスの振り付けを監修されたことで有名です。
あのダンスにはきっとたくさんの基本動作が含まれているのではないでしょうか。





