講座502 愛着障害の今(3)

「SUGIYAMAショック・発達障害におけるコペルニクス的転回」の最終回です。

(1)発達障害の大半は、病気でもないし、障害でもない。

(2)小児科医や児童精神科医を受診する児童の9割以上が発達凸凹に過ぎない。

(3)DSM-5やICD-11のようなカテゴリー診断は非科学的である。

(4)学校の先生がいちばん苦労している児童の多くは「発達性トラウマ症」であろう。

(5)「発達性トラウマ症」を持つ児童の親の多くは「複雑性PTSD」の診断基準を満たす。

(6)児童虐待の連鎖率は7割を超える。

(7)10年後くらいには、今の発達障害の診断基準は意味をなさなくなるだろう。

 目 次
1.「児童虐待」という現実
2.「発達性トラウマ症」の主な症状
3.その親の多くは「複雑性PTSD」の診断基準を満たす
4.1970年代のアメリカ
5.子どもにとっての「家庭」
6.「発達障害」の今後
7.まとめ

1.「児童虐待」という現実

これは平成26年(2014年)のニュース画像です。出典:ハフポスト2014年08月04日

厚生労働省が児童虐待の通告件数調査を開始したのが平成2年(1990年)です。

その時の通告件数は「1101件」でした。

杉山先生はその時のことを次のように書いています。

「日本に子ども虐待が千件もあるのだ、と驚きを持って受け止めた記憶がある。」
 出典:初出『そだちの科学』32号(2019)/収録『発達性トラウマ症の臨床』(2024)

それから23年間で「1101件」→「7万3765件」と約7倍に増え続けたわけです。

ところで、これは平成の話です。

現在の虐待件数がどのくらいか、ご存知ですか?

令和4年度(2022年度)の速報値は「21万9170 件」です。

調査を開始した平成2年と比べると、199倍です。

「7倍」で驚いていたのが今は「199倍」で、逆に驚かなくなって来ているのではないでしょうか?

これが児童虐待ではなくてコロナの速報値だったらどうでしょう?

大騒ぎになっているでしょうね。

私たちは児童虐待のメディア報道に慣れてしまって、その陰にある子どもの姿を想像しなくなっているのではないでしょうか。

ただし、この「相談対応件数」のカウントの仕方というのは、かなり曖昧なようです。

厚生労働省の定義では、「相談対応件数とは、児童相談所が相談を受け、援助方針会議の結果により指導や措置等を行った件数」とありますが、これでは《相談を受けた時点でカウント》するのか、《指導や措置等を行った時点でカウント》するのか、《相談と通告はどう違うのか》が見えて来ません。

しかし、カウントの仕方に曖昧さがあるとしても、「1101件」から「21万9170 件」ですから、増えていることは恐らく事実でしょう。

また、仮にこの「相談対応件数」の数だけ虐待の事実があったとしたら、現在、日本の出生数は約70万人ですから、この時代に生まれた子どもたちは18歳になるまでの間に1/3の確率で親から虐待に遭う計算になります。参考:杉山登志郎『トラウマ』(2024)

まあ、受けた電話が100%虐待だったということはないでしょうから、50%だったとして10万件です。

《7人に1人》の割合です。

《30人学級に4人》くらいの割合で被虐待児がいることになります。

これは現場の実感にかなり近いのでないでしょうか。

2.「発達性トラウマ症」の主な症状

児童虐待が脳の「変化と異常」を引き起こし、「発達性トラウマ症」という脳機能障害につながることについては講座501で解説しました。

このことについて、杉山先生が経験したことを書き出してみます。

筆者は2001年,新しく発足した愛知県立の子ども病院 「あいち小児保健医療総合センター」 に我が国の子ども病院において初めて,子ども虐待の専門外来である 「子育て支援外来」 を開設した。この外来を開設し,真っ先に驚いたことは受診する被虐待児に,発達障害と診断される児童が少なくないことであった。出典:「発達障害とトラウマ」児童青年精神医学とその近接領域 58( 4 );544─549(2017)

詳しくは出典に譲るとして、簡単に言うと《虐待と発達性トラウマ症は有意に関係する》ということです。

その「発達性トラウマ症」の主な症状は、

①反応性愛着障害:他者にまったく関心を示さない自閉症とそっくりという特徴

②脱抑制性対人交流障害:誰構わず大人にくっつき子ども同士の交流が苦手でADHDとASDを併せ持つような特徴

③解離性障害:些細なことでキレて急に目つきが鋭くなり低い声で「殺してやる」 などと言う言語的フラッシュバック、 「自分は生きる価値がない」などの考えが繰り返し浮かぶ思考的フラッシュバックなどを起こす

などです。

3.その親の多くは「複雑性PTSD」の診断基準を満たす

そして、こうした子どもの治療をしているうちに杉山先生は《あること》に気づきます。

そうした子の中には虐待経験のある親が極めて多い

そして、そこには理由がありました。

①母親や父親にASDが認められる場合、生物学的要因から子どもにもしばしばASDの発現が見られること

②母親や父親がASDまたはADHDの場合にうつ病や躁うつ病を有することが極めて多いこと

③母親のASD特性またはADHD特性が愛着形成の混乱を生じやすいこと

④様々な診断を受けているが発達障害に関しては未診断であること

➄精神科での治療を既に受けていても治療によって寛解を得た例が非常に少ないこと

こうしたことに気づいた杉山先生は次のようにまとめます。

彼らは発達障害の臨床像と,慢性のトラウマから来る複雑性 PTSD の症状とを共に有していた(杉山,2015)。

「複雑性PTSD」は2018年になってICD-11に診断基準が示されました。

正確には「複雑性心的外傷後ストレス症(Complex post-traumatic stress disorder:CPTSD)」と表記されます。

要するに、「心的外傷後ストレス症(Post-traumatic stress disorder:PTSD)」に「C(Complex)」が付いた形です。

この二つの区別は難しいようですが、国立精神・神経センター精神保健研究所の解説書から「複雑性PTSD」の説明を抜粋します。

児童期虐待や収容所体験などの持続的なトラウマ体験による,通常のPTSD症状以外の感情的不安定さ,人格の脆弱さなどを特徴とする病態 出典:「ICD-11におけるストレス関連症群と解離症群の診断動向」

さらに、通常のPTSD症と異なる点として、「多くの場合は持続的,反復的であり,そこから逃げることが困難または不可能」であったことが付け加えられています。

子ども時代のことですから、「持続的,反復的」だったでしょうし、「そこから逃げることが困難または不可能」だったことでしょう。

これを読んで頭に浮かぶのは「アダルト・チルドレン(AC)」という言葉です。

4.1970年代のアメリカ

この言葉は1970年代のアメリカで生まれました。

1970年代のアメリカと言えば、ベトナム戦争の《最中→敗北→帰還》の時代です。

信田さよ子氏は次のように指摘します。

ベトナム戦争終結(1975年)の前後,数多くの従軍兵が家族のもとに帰還したが,戦場における彼らのトラウマは薬物・アルコール問題として顕在化し,家族において繰り広げられる暴力につながった。出典:「家族の愛情を問い直す」2016

「数多くの」というのは、資料によって異なりますが、約300万人と言われています。

そのうち、麻薬・アルコール依存症は50〜75%、失業率は40%、情緒適応障害は40~60%、離婚率は90%、15万人以上の自殺者を出したと言われています。出典:「ベトナム戦争のアメリカ」(白井2006)

・寝ている間にも銃弾がいつ飛んで来るかわからない生死にかかわる緊張
・人が人を殺すという罪悪感
・仲間が死んでいるのに自分だけが助かったという罪悪感
・《人殺し》《殺し屋》など帰国後の冷遇、誹謗中傷
・軍や政府に《騙された》という怒りや無力感

ここでは《戦場》《戦争》という特別な体験からの「緊張」「罪悪感」「無力感」などがトラウマの原因になっていますが、重要なのは「緊張」「罪悪感」「無力感」といった心の表れであることを確認しておきます。

その「心の表れ」が薬物依存やアルコール依存などを引き起こし、「家族において繰り広げられる暴力」につながったわけです。

この「家族」とは誰でしょう。

暴力の先には《妻》や《子ども》がいたはずです。

つまり、《妻》や《子ども》も戦争の被害者です。

この場合はどんな被害か。

「緊張」「罪悪感」「無力感」です。

夫(父親)からの暴力に絶えず怯えながら生活することになります。【緊張感】

夫(父親)は暴力だけではなく、暴言も吐きます。「お前のせいだ」「お前がバカだから」などと罪悪感を押し付ける言葉に対して、妻(子ども)は自己責任を感じることになります。【罪悪感】

妻(子ども)は《自分がしっかりしなければ》とか、《この家庭を守らなければ》といった気持ちから頑張りますが、薬物依存やアルコール依存というのは簡単には治りません。【無力感】

こうした「心の表れ」は一緒に生活している間続くのは当然ですが、離れたとしても心の中にトラウマとして残ります。

アメリカでは、こうした「機能不全家庭」で育った子どもたちを「アダルト・チルドレン(AC)」と呼びました。出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

そして、ACは世代間連鎖すると言われています。

数多くのAC事例にカウンセリングを施してきた信田さよ子氏は「私は親のようになりたくない、でもなってしまった、という人が多い」と述懐します。

つまり、こうした「機能不全家庭」で育った子供たちは、大人になった時に薬物依存やアルコール依存になりやすく、再び「機能不全家庭」をつくってしまうというのです。参考:信田さよ子『アダルト・チルドレン』(2021)

そして、1980 年にアメリカで出版された「DSM- Ⅲ」では、「広汎性発達障害」と「PTSD(心的外傷後ストレス障害)」という新たな診断基準が登場しました。

「広汎性発達障害」とは、「Pervasive Developmental Disorders(PDD)」と書きます。

DSM- Ⅲ以前では、発達障害の場合であっても「障害」には「disability(不可逆的な能力の障害)」という単語を用いていました。出典:「発達障害と家族の論文の変遷」(2021)

しかし、広汎性発達障害の「障害」は「disorder(機能の障害)」です。

「機能」とはもちろん脳機能のことです。

こうして、それまでの障害とは異なる基準の「disorderとしての発達障害」が生まれたわけですが、この言葉は「PTSD」と同時に生まれ、すでにこの時から深い関係があったわけです。

5.子どもにとっての「家庭」

子どもは幼少期を「家庭」で過ごします。

その「家庭」に虐待があったならどうなるでしょう。

子どもは家庭で過ごすわけですから、虐待は「持続的,反復的」です。

「そこから逃げることが困難または不可能」です。

信田さよ子氏は前掲著でACを3タイプに分類しています。参考:信田さよ子『アダルト・チルドレン』(2021)

(A)親がやらないので子どもがその役割を自ら背負うタイプ
(B)家庭の不和や緊張を和らげようとするために心や体が様々な役割を背負うタイプ
 ・病気になることで
 ・問題行動を起こすことで
 ・ピエロになることで
 ・勉強やスポーツで喜んでもらうことで
 ・家事や世話をすることで
(C)どんな状況が起ころうともかわらないように自分の世界に入るタイプ

子どもがこうした姿を見せるのは、「そこから逃げることが困難または不可能」だからです。

また、どんなに大変な状況であっても「親を愛している」「そうしなければ生きられない」からです。

これが子どもにとっての「家庭」の一面です。

そして、子どもはそうした生活の中で「緊張」や「罪悪感」や「無力感」を長期にわたって経験します。

(A)や(B)や(C)を続けていても家庭が変わらないからです。

《頑張っても変わらない》
《自分はダメだ》
《家庭が崩れているのは自分のせいだ》

そうした挫折を体験します。

ヴァン・デア・コークは「発達性トラウマ障害」の診断基準の中の「曝露」を次のように作成しました。

児童または少年が児童期または少年期初期以降、最低一年にわたって、以下のような逆境的出来事を、複数または長期間、経験または目撃した場合。出典:『発達性トラウマ障害と複雑性PTSDの治療』(2019)

「以下のような逆境的出来事」とは、およそ次の5つです。

①暴力の反復
②暴力の反復の目撃
③養育者の再三の変更
④養育者からの再三の分離
⑤過酷で執拗な精神的虐待

これらは、ACE研究における「小児逆境体験」と重なります。

①親や家族からの身体的虐待
②精神的虐待
③性的虐待
④ネグレクト
⑤精神的ネグレクト
⑥DVの目撃(母親の被害)
⑦同居家族の精神疾患
⑧同居家族の犯罪
⑨同居家族の薬物やアルコール依存
⑩両親の離婚や別居
参考:ACEスコア(公益社団法人子どもの発達科学研究所)三谷はるよ「子ども期の逆境体験(ACE)と自殺念慮」(2022)
原文:ACEモジュール(CDC;アメリカの疾病予防管理センター)

こうしてみるとACE研究における「小児逆境体験」の場も「家庭」です。

幼少期の「家庭」の在り方は、その子の一生を左右し、それはまた次の代へと連鎖する可能性を高めます。

杉山先生は著書『トラウマ』(2024)の中で「現在ではその連鎖率は7割を超えると報告されています」と書かれていましたが、残念ながら私はその報告の原典を探し当てることができませんでした。

代わりに、杉山先生の臨床経験が書かれたいる部分を抜粋します。

このような場合、筆者は積極的に親の側のカルテも作成し、親子併行治療を行ってきた。そもそも、被虐待児の治療を行うとなると、子どもだけでの治療は不足である。加虐側の親もまた元被虐待児である確率は非常に高く、しかも発達障害のみならず重症の解離性障害を抱えていたりする。精神科の治療をすでに受けている者も未診断未治療の者もいたが、いずれにせよ、様々な精神科的問題を抱えていた。出典:『発達性トラウマ障害と複雑性PTSDの治療』(2019)

つまり、こうした問題はすでに三世代またはそれ以前から続いている可能性があるわけです。

そこには生物的な起因もあるわけですし、環境的な起因もあります。

世代を超えた時には,発達障害が一次的な問題か,二次的な問題か判別はきわめて困難であった。出典:「発達障害とトラウマ」児童青年精神医学とその近接領域 58( 4 );544─549(2017)

連鎖は世代が進むにつれて判別が困難になります。

つまり、このままだと発達障害の判別はますます難しくなるということです。

6.「発達障害」の今後

では、「発達障害」の今後はどうなって行くのでしょうか?

杉山先生は次のように書かれています。

精神科の診断基準はこれから10年ぐらいの間に大きく変わるのではないでしょうか。現行のカテゴリー診断は消失しなくとも、より科学的な方向へと大きな変更を余儀なくされるのではないかと予想されるのです。出典:『トラウマ』(2024)

その「科学的な方向」の一つが大規模データを使った統計学的分析に基づく「ディメンショナル・モデルによる診断」です。

詳細は本に譲りますが、「ASD」「ADHD」といったカテゴリーは意味をなさなくなります。

学校現場では、未だにこの2つの障害に対する理解と対応が進んでいませんが、もはやそれどころではなくなるという流れです。

また、「発達性トラウマ症」と「複雑性PTSD」の連鎖は今後も続くでしょうから、トラウマ処理がより重要になってくると思います。

杉山先生は書かれています。初出:『そだちの科学』32号(2019)/収録『発達性トラウマ症の臨床』(2024)

子ども虐待がもたらすのは、愛着障害と慢性のトラウマである。この両者に対する治療的な対応をわれわれは用意する必要がある。それでなくては、虐待の件数は減少に転ずることは望めないからである。

ここに、今回の私の学びの着地点があります。

「われわれ」の一人として、私は《愛着形成の基本を世の中に広める活動》により一層力を入れようと思います。

また、杉山先生が開発されたトラウマ処理の方法である《「TSプロトコール」を学校現場に広める取組み》もしようと思います。

7.まとめ

私がこの連載を「SUGIYAMAショック・発達障害におけるコペルニクス的転回」と名付けた理由について書いて終わります。

それは杉山先生が示されたこの図「発達障害には3つのグループがある(杉山ら,2020)」を見た時のショックです。

この図の中の「発達性トラウマ症」というのは、いわゆる愛着障害です。

でも、それなのに「愛着障害」とは言わずに、ヴァン・デア・コークが提起した「発達性トラウマ障害」に基づいて「発達性トラウマ症」としたことが第一のショックでした。

なぜなら、そのことによって、トラウマが発生する「矢印」が見えて来たからです。

第二のショックは、「発達障害の分類」と言いながらも、「発達障害」が消えたことです。

現在、世間に広まっている《いわゆる発達障害》の「9割以上」は、カテゴリー診断による発達障害です。

これが図の中では「発達凸凹」となっています。

そして、自閉症は《スペクトラムな自閉症》ではなく、《明確な自閉症》として分けて記されています。
補足:なぜなら《明確な自閉症》にはTEACCHプログラムなどの総合的な療育プログラムが必要だからです。

そうなると、「発達障害」はどこへ行ったのでしょう?

これまで、発達障害と愛着障害の違いは曖昧でした(症状が似ているので判別が難しい)。

しかし、その2つが消えて、「発達性トラウマ症」となったことによって、理解と治療の方向が見えてきました。

何しろその両方に「トラウマ」と「児童虐待」が関係しているのですから。

これが私にとっての「コペルニクス的転回」でした。

新橋メンタルクリニックの狩野彰宏氏が「AC(アダルト・チルドレン)」のことを次のように表現されています。

つまり、アダルト・チルドレンは「子どもらしい子ども時代を送ることができなかった人々」と言い換えることもできます。出典:「アダルト・チルドレン〜生きにくさの根底にある機能不全家族~」2023

本当にそうだと思います。

乳児期に、「愛着形成」を得られず「愛着不全」になってしまった子。

幼児期に、「しつけ」をうるさく言われ続けて「幼児らしさ」を使い切れなかった子。

児童期に、「勉強」ばかりうるさく言われて「子どもらしさ」を発揮できなかった子。

思春期に、「挫折」を乗り越えられず「自分らしさ」を見つけられずに過ごした子。

そうした時代ごとの「発達課題」をうまく通過させてあげることが教育だと思います。

これからも、そのサポートに力を尽くします。win-win-win!

講座503 TSプロトコール(「パタパタ体操」)

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水野 正司

子育て応援クリエイター:「人によし!」「自分によし!」「世の中によし!」の【win-win-win】になる活動を創造しています。

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4件のフィードバック

  1. さつきママ より:

    水野先生、詳しい解説ありがとうございます。愛着障害についてこの夏学びました。その学びの上に、発達性トラウマ症のことを学べたこと有り難かったです。現代社会の現状から発達性トラウマの子どもたちがこれからどんどん増えて行くことに胸が苦しくなります。とてもショッキングでした。
    私には多くの家族の虐待の負の連鎖を食い止めることは難しいです。無力で悲しくなります。できることは、学校でその子どもたちの安心安全の場所になること、勉強面白かったなと少しでも楽しい時間を過ごさせてあげることです。家が辛い環境の場合、学校でケアして家に送り出すような気持ちで探しているというエピソードも本で読みました。
    ケアが必要な子どもたちがどんどん増えているので、学校現場はその子たちをせめて学校では安心して過ごせるように、大人の人員増加・発達性トラウマの理解のための研修を強く求めたいと思います。

    • 水野 正司 より:

      その通りだと思います。
      ①「学校でその子どもたちの安心安全の場所になること」
      愛着不全のお子さんであっても家族以外の大人が愛着の(信頼の)対象者にあれば乗り越えられます。
      ②「勉強面白かったなと少しでも楽しい時間を過ごさせてあげること」
      児童期に大袈裟なくらいに勉強で自信をつけさせてあげるのが学校の先生の役目です。
      感想ありがとうございました。

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