『運動神経がよくなる本』

副題:バランス、移動、操作、で身体は変わる!

今回ご紹介するのは、中村和彦教授の『運動神経がよくなる本』(マキノ出版)です。折り目1カ所ですが、この本についている表(36の基本動作)は何度も使いました。数えきれないほど使いました。壁にもはりました。辞書のように使っていますから、折り目は全部と言ってもいいかも知れません。

文化が変わり、世の中が便利になってくると、それに伴って、人間の動きもどんどん衰退するのです。(53ページ)

36の基本動作を書き出してみます。

01 まわる 02 おきる 03 たつ 04 くむ 05 わたる 06 さかだち 07 ぶらさがる 08 のる 09 うく 10 はう 11 あるく 12 のぼる 13 とぶ(垂直) 14 とぶ(水平) 15 はしる 16 くぐる 17 およぐ 18 すべる 19 つかむ 20 もつ 21 なげる 22 ける 23 あてる 24 とる 25 ほる 26 ふる 27 はこぶ 28  わたす 29 ささえる 30 つむ 31 たおす 32 おす 33 おさえる 34 ひく 35 うつ 36 こぐ

たとえば「歩く」にしても、「まっすぐ歩く」「円を描いて歩く」「大股で歩く」「後ろ向きに歩く」「横歩き」など様々に変化をつけられます。

基本を36としていますから、36種類をもっとたくさんの動作を体験させることが可能です。本書はその応用動作についても詳しく書いています。

私は教員時代、この表を体育館の壁に貼ってチェックしていました。1年間の体育の授業でこの36種類は全部体験できるように組み立てていました。

たとえば、「つかむ」だと、棒を縦に持ち、手から棒を話して3回手を打って倒れないうちにまた棒をつかむ、というように楽しい活動をいくらでも増やすことができました。

余談になりますが、中村教授は「パプリカ」という曲のダンスの振り付けを監修されたことで有名です。あのダンスにはきっとたくさんの基本動作が含まれているのではないでしょうか。

運動神経がよくなる本

水野 正司

子育て応援クリエイター:「人によし!」「自分によし!」「世の中によし!」の【win-win-win】になる活動を創造しています。

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