講座565 「タイミング」は支援

「タイミング」というのは支援になります。
【T先生のスキル】〝タイミング活用〟(Take of the timing)

幼稚園の教室ではお帰りの用意が始まっていますが、甘えん坊のT君はみんなら離れて床の上でT先生にハグされて何やらお話しています。
きっと愛情を欲しがっているのでしょう。
メインのK先生が教室の正面に立ち、みんなのお名前を呼び始めました。
でも、T君はT先生にハグされたままT先生とお話し、しています。
K先生はお名前をどんどん言っていきます。
みんな上手にお返事しています。
すると、T先生はハグを解いて、T君を席に座らせました。
(もう愛情は満タンになったのかな?)
そう思っていると、K先生がT君の名前を呼びました。
あんなに甘えていたT君でしたが、自分の名前を呼ばれると、上手に返事をすることができました。
瞬間、すぐにT先生はT君をほめてあげました。
そうです!
T先生はT君の名前がそろそろ呼ばれるタイミングでT君を席に戻してあげたのです。
すると、「座席」という環境に入ったT君はその瞬間甘えん坊のT君ではなくなってみんと活動の中で「お返事」をしたのです。

「タイミング」は支援です。
長い時間の中では活動できない子であっても、ある瞬間になら集団活動ができる。
そのタイミングを作り出すのも、見計らうのも、利用するのもです。
そして、うまく出来たらほめる。
「強化」です。
T君にとっては「小さな成功体験」です。
愛着不全もASDも保育や教育で発達・改善します。
愛着不全のお子さんやASD傾向のお子さんには、こうした「小さな成功体験」が発達を促すことがわかっています。



