『赤ちゃんなぜ泣くの?』
副題:赤ちゃんの夜泣きと大人の睡眠障害の原因と対策
今回ご紹介する本は、中谷勇著『赤ちゃんなぜ泣くの?』(明窓出版)です。折り目30カ所。と言ってもこの本自体は薄くて全部で78ページしかありません。その中の30カ所はかなりの割合だと思います。
この本は私の講座「赤ちゃんの育て方」に大きな影響を与えました。夜泣きについてこんなに突っ込んだ本は滅多にありません。夜泣きマニアック本です。
ただし、出版が2004年と時間が経過していることと、中谷先生の個人的な研究っぽいところがあるので、講座では別途、研究論文など出典が明らかな情報と突き合わせた情報を紹介しています。
ただ、それにしても「夜泣き」を調べる時には役に立つ本であること間違いなしです。
「昔からあった夜泣き」と「現代の夜泣き」とに分けて考える(31ページ)
昔からあった夜泣きは、朝に起きなければいつまでも赤ちゃんを寝かせていたという習慣にある、という主張。それに対して、現代の夜泣きは、夜の家の中が明るすぎるという習慣にある、という主張です。どちらも赤ちゃんの睡眠覚醒リズムが狂います。ここが「夜泣きは睡眠障害」という著者の主張点です。