『6歳までにしておきたい親子体験』
副題:小学校に上がってから驚くほど成績に差がつく
今回ご紹介するのは、金子保『6歳までにしておきたい親子体験』(メタモル出版)です。折り目は2つ。
「これは勉強になる、ためになることだから努力しよう」という気持ちは少ないのです。(26ページ)
子どもってそうですよね。「これは勉強になる」なんて考えて行動しませんよね。楽しいからやるんですよね。宿題は親や先生が言うからやっているだけですよね。楽しい勉強なら自分からやるでしょうけど。
楽しいからやる。
これがとても大切なことですね。「これは遊び」「これは勉強」という区別はほとんど意味がありません。問題はその子にとって楽しいか・楽しくないかです。
そして、このことには前提があります。
楽しいか・楽しくないかは、やってみなければわからない。
「やってみる」つまり「体験」してみなければわからないわけです。このとき、無理やらせると楽しくなくなる場合もあるでしょうし、少し強引にやらせてみたけど結果的に楽しくなったという場合もあるでしょう。つまり、
やらせ方も大切。
ということですね。
そして、もう一つ大切なことがあります。
時 期
いつやらせるかですね。この本では次のように書いています。
幼児期は発達幼児期は発達途上であることから、2、3歳の子と5、6歳の子では能力に大きな差が生じます。また、遊びはじめてすぐにグンと発達する子、初めはゆっくりでしばらくしてから急に発達する子と発達時期が異なります。そのため「この遊びは何歳頃に」といった年齢区分を設けていません。年齢を指定してしまうと無用な心配・不安を煽ってしまうことになるからです。年齢を記載しているものもありますが、あくまでも目安です。おおよそ「できるかな」と目安をつけて、やらせてみて、できないようでしたら無理に続けないで、しばらく経ってから行うようにしてください。内容が合っている時は子どもがその遊びに興味を示します。楽しく遊んでいる時はちょうどよい、「させ時」だと判断してください。(4ページ)
時期は目安です。個人差があるということですね。やっぱり「楽しいか・楽しくないか」が鍵だということです。