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『第四次産業革命』

投稿日:2020年6月13日 更新日:

副題:ダボス会議が予測する未来

今回ご紹介するのは、クラウス・シュワブ『第四次産業革命』(日本経済新聞出版社)です。折り目は24カ所。

まず基本的なところを確認しておきましょう。

第一次産業革命(機械化)…石炭・機械・蒸気機関の登場。 覇権国家はイギリス。

第二次産業革命(効率化)…石油・電気・大量生産の登場。覇権国家はアメリカ。

第三次産業革命(自動化)…コンピュータ・インターネットの登場。覇権国家はアメリカ。

第四次産業革命(最適化)…AI・IoT・VR・3D printer・Blockchainの登場。進行中。

補足をすると、第四次の覇権はアメリカか中国かといったところでしょうか。独裁主義か自由主義かの分かれ目とも言えます。また、見方を変えれば、第三次の覇権はアメリカという国家ではなく企業だとも言えます。すでに国家の時代は終わったと。そうなると第四次は個人の時代かも知れません。そういう見方もあります。

第四次産業革命で危険なのは、国家間と国家内で「勝者総取り」の力学が展開されることだ。これは社会的緊張と対立を悪化させ、社会の団結を低下させ、より不安定な世界を生み出す。(68ページ)

これも補足すると、企業や個人が「総取り」することも考えられます。

世界全体の全資産の半分は、世界人口の1%にあたる富裕層が所有する(125ページ)

簡単に言えば、格差が広がり、固定化されるということでしょう。

今日、中流階級の仕事は、もはや中流階級のライフスタイルを保証できなくなっている。過去20年間で中流階級のステータスとなっていた四つの伝統的属性(教育・健康・年金・持ち家)は、インフレによって悪化している。米国と英国では、いまや教育が贅沢品のような位置づけになっている。(126ページ)

日本も同様ですね。ここでいう教育とは学校教育のことではありません。習い事などのことです。習い事は教科の勉強のみならず、運動不足の解消、プログラミング、ボランティア体験など様々あります。

格差とは、勉強する人としない人に分かれること。

そして、強敵がAIです。AIは勉強することを嫌がりません。自動でアップデートしていきます。どんどん賢くなります。人間はどうでしょう?勉強を嫌がる人が増えているような気がします。AIとの勝負に人間が勝てないのは明らかですから、問題は人間の中での格差です。人種差別のみならず、新しい差別が生まれる可能性があります。

本書は最後に「今後の展望」を記しています。そこを読んだ私の感想です。

「心の健康」と「体の健康」をすべての人に保障するシステムが必要だ!

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