『ママは悪くない!』

副題:子育ては「科学の知恵」でラクになる

今回ご紹介する本は、NHKスペシャル「ママたちが非常事態!?」取材班の監修による「ふじいまさこ」さんの『ママは悪くない!』(主婦と生活社)です。

私は「折り目」を5カ所付けました。

「折り目」というのはページの端を三角に折った印のことです。読んで気になったページ、大事なことが書かれていたページ、あとでまた読みたいページなどと出会った時に、読んでいる途中でこのような印を付けます。

この折り目が5カ所付いたということは、★が5つ付いたような感じです。私にとっては「買ってよかった」という印です。

この本は、ほぼマンガで読みやすいだけでなく、中身もしっかりしているので、マンガにしては珍しくオススメです。今回は5つの折り目の中から特別に2カ所をご紹介しちゃいます!

まずは「子育て家庭の離婚件数」についてです。(89ページ)

全国母子世帯等調査によれば、下の子が0歳~2歳という時期にもっとも離婚件数が多いという結果が出ています。これは、「その時期が子育てで一番大変」ということを意味していると考えてもいいでしょう。子育てを応援する立場の私にとっては、「やっぱりそうだよね…」という納得の結果です。そして、これからも、この時期を迎えているお母さん、あるいは、この時期を迎える前のお母さん方をフォローしていきたいなと思いました。

もう1つご紹介する折り目は「叱り方」についてです。

子どもに「ダメっ!」って言う時がありますよね。でも、その叱り方だとまた同じことのくり返しになるのです。つまり、また「ダメっ!」って怒らなければならない自分に遭遇してしまうのです。叱る回数は減りません。

では、どうしたらいいのか。

簡単に言えば「脳の仕組み」を知ることです。「ダメ!」という言葉は子どもの脳を発達させません。脳には抑制機能という働きがあるのですが、そこが発達しなければ「我慢」という行動はとれないのです。

では、脳の抑制機能(我慢する力)はどうしたら発達するのか。

抑制機能は「おでこ」の裏側にある前頭前野(ぜんとうぜんや)という脳が担当しています。ここを発達させれば「我慢する力」は育ちます。そのためには、「なぜ我慢しなければならないのか」という理由を子どもが納得させたり、「怒られる!」という恐怖や不安を感じさせずに行動を変化させる工夫をしたり、いい所を見つけて逆にほめてあげたり、など様々な工夫ができます。

そして、この本の一番のおすすめポイントが次のことです。

いつも怒られる我が子が「特別な子」ではないということ。

つい怒ってしまうのはママのせいではなくて脳の仕組みであるということ。

それがこの本のタイトルにもなっているわけです。

水野 正司

子育て応援クリエイター:「人によし!」「自分によし!」「世の中によし!」の【win-win-win】になる活動を創造しています。

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