『ちゃんと「がまん」のできる子に』
副題:愛とけじめのしつけ講座
今回ご紹介するのは、田中喜美子/NMS研究会著『ちゃんと「がまん」のできる子に」(PHP研究所)という本です。
この本は折り目1カ所でした。育児書を読んでいると、折り目の全く付かない本もたくさんあります。「折り目なし」の本はブックオフで買い取ってもらっています。しかし、1カ所でも折り目の付いた本はとっておきます。たった1カ所でも、子育てにとって大事なことが書かれているわけですから貴重な情報です。「買ってよかった!」と思います。
この本の貴重な「1カ所」は次の部分です。
そういった「不本意な役割」をいやだと思っても、友だちと遊びたいと思ってがまんしました。(49ページ)
これは作者自身の経験が書かれた部分です。友だち同士の遊び(特に集団での遊び)をするときにはこういうことってありますよね。
「ぼく、いやだ」と思っても、みんなと遊びたいから我慢して遊ぶ。
友だちとの遊び、あるいは兄弟姉妹での遊びには、そうした「我慢する機会」「葛藤する機会」があるものです。「葛藤」は脳の前頭前野を発達させますから抑制力や社会性、いわゆる非認知的スキルが身につくのだと思います。
子どもたちの「遊び」を大切にしたいですね。