0~1歳半(乳児期) 本の紹介

『「つらいのに頼れない」が消える本』

投稿日:2020年3月23日 更新日:

副題:受援力を身につける

今回ご紹介する本は、医師の吉田穂波さんが書かれた『「つらいのに頼れない」が消える本』(あさ出版)です。折り目5つ付きました。

この本の主張は「人に頼るのは悪いことじゃない!」ということです。

私たちの中には、人に助けを求められたらうれしく、人の力になりたいと感じる心が少なからずあるということです。(34ぺ)

困っている自分がSOSを出せないことで、周りの人の「人の役に立ちたい気持ち」が活かされず、「助け合い」の機会が奪われてしまっているとしたら、とてももったいないと思いませんか?(35ぺ)

思います!とってもよくわかります!私は誰かの役に立ちたくてウズウズしているタイプです。でも、自分からは言えないんですよね。だって、頼まれもしないのに手や口を出したら「おせっかい」になってしまいますから。おせっかいは嫌いなんです。でも、頼まれたら喜んで引き受けます。きっとこんな人っていると思いますよ。

でも、頼る側にとっては、簡単に頼れない理由があります。この本では次の三つのことが壁になっていると指摘します。(71ぺ)

「人に迷惑をかけちゃダメ!」

「自分のことは自分でしなさい!」

「自分のすることには最後まで責任を持ちなさい!」

確かに、親や先生が言いそうな言葉です。「自立」ってやつですね。

でも、著者は言います。

「自立」は時に「孤立」を招くことも…。(71ぺ)

自立より大切なのは共存です。自分も相手も幸せになる道です。なかなか人に頼れないという方は、ぜひ手に取ってみてください。

-0~1歳半(乳児期), 本の紹介
-, ,

執筆者:


  1. より:

    壁になる言葉、似たような言葉を子どもにかけることあります。自立させないと、という気持ちあります

    でも、協力してやってもいいし、他人と協力することができるのが真の自立なのかもしれませんね❗️

    子どもへの声かけ、働きかけ、少し考えてみようと思いました。

    • miz より:

      「他人と協力できること」は大切な学力(非認知スキル)です!コメントありがとうございました。

comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

講座370 「大げさ派」「危ない派」あなたはどっち?

こんな記事がありました。(3/6) 幼児が車内に置き去りに…通報後、戻ってきた母親が言い放った言葉にモヤモヤ(Yahoo!ニュース) 世間では、この記事に対して二つの反応があるようです。 【母親擁護派 …

講座368 何でも口に入れる赤ちゃんへの対応

赤ちゃんって、いろんな物を口で確かめようとしますよね。 この時期を「口唇期(こうしんき)」と言います。 今回は「口唇期」についての解説です。  目 次 1.「口唇期」って何?2.脳の進化3.口を使って …

講座363 スキンシップしてますか?

今日は短く行きます! 最近、お子さんと、スキンシップしていますか? 記憶にありますか? 意識していますか? 私の頭の中では、「スキンシップ」と言えば、この人!と、この自治体! まず、「この人」は桜美林 …

講座361 新「赤ちゃん学」ちょっと紹介!

小中高校で「赤ちゃん学」の授業をしてくださる先生が増えて来ました! 下は小学校4年生、上は高校3年生です。 少しずつ授業の感想も届いています。 ひとつ紹介させていただきます。 —&#821 …

講座360 正しく理解「クレーン現象」

うちの孫は10ヵ月を過ぎたところです。 つい先日、「クレーン現象」が見られるようになりました。 知ってますか? クレーン現象。 これです。 クレーン現象というのは、子どもが何かをしたいときに、自分でや …

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。